ホ-ム Q  U  A  R  T  I  E  R   L  A  T  I  N

 

Le calendrier des français

Kumi のフランス四季暦

 

 

秋と言えば・・・

L'automne

 

今日は、「秋」について、フランス人が感じるところを書いてもらった、文を紹介します。

 

「秋」・・・一般に言われていることをあえて繰り返したくはないが・・・つまり、木の葉の色づき、日に日に短くなる昼の時間や増していく寒さ、葉を落とす木々、冬の眠りにつく前の動物たち・・・ この「秋」という季節は、私にとって、別段感慨を覚える何ものもない。しかしながら、自然はうまく作ったものである。 「秋」は、その両極にある「夏」と「冬」とのエアロック的季節だろう。その上、考えてみたら、「秋」はよいポジションに位置したものである。「秋」が 「夏」から「冬」に向かう間でなく「冬」から「夏」に向かう間に位置していたら、少々面倒だ。黄色に色づいた葉を緑に戻すことは難しそうだし、 枯れ落ちた葉を木々の枝に戻すことはさらに困難だ。しかし季節がこの順序で移行するとなると、私たちはどんどん若返り、地球はその誕生以前のビックバーンまで溯ることになる。 さらに私たち人間がこのまま地球に対して愚行を続けていくことにより、やがて地球はその誕生以前のごとく、無となって終わりを迎えることとなるやも知れない・・・そして、「秋」は他の3つの季節と同様に、人間に平等に残酷である。新しい季節を迎えることで、一年の4分の1ずつ歳を取ることになるのだから・・!忌むべきことである。

 

この文を書いたのは義父です。もちろん、これは齢70を超えたおじいちゃんの感じるところであってフランス人みんながみんな、彼のように「秋」を感じているとは思いませんが、一般にフランス人にとって「秋」は「死」に近いイメージだと感じます。彼らにとって人生そのもののような太陽とバカンスの「夏」が過ぎ、仕事や学校の退屈な日常に戻らなければならない「秋」。まさに人生の終焉のように思えるのかもしれません・・・!

 

11月

 

ボジョレーヌーボー解禁!

Le Beaujolais Nouveau est arrivé

 

私には「秋」はやっぱり「実りの秋」・・・フランスでも、自然のもたらす様々な美味しいもののあふれる季節!シャンピニオンにジビエ(狩猟により獲られた、野生動物の肉!)、街には焼き栗を焼くいいにおいが・・・う~ん、秋って素敵!あっ!ここは 「Gourmande」 の頁じゃなかった・・・そんなたくさんの美味しい秋の中にあってもやはり新酒「ボジョレーヌーボー」は収穫祭にはかかせません。この季節には、街のあちこちのカーブやレストラン、カフェに 「Le Beaujolais Nouveau est arrivé」 (ボジョレーヌーボー入荷!)の文字を見ることが出来ます。このヌーボー、毎年、11月の第3木曜日に解禁されることは皆さんご周知のこと。なぜかって、それ以前では、熟成の不完全なワインが流通する危険性があり、それを避ける意味で、これ以前の販売をフランス政府が法で禁止しているのです。さすがはフランス、食に対する目は厳しいものです。お隣のワイン大国イタリアではもう少し早く「Novello」 の販売が始まるようですが、イタリア人の旦那様がいる友人曰く「イタリアはいい加減なんです。」って。それは冗談としても、美味しいものを守るとこにかけてはフランス人は妥協を許さないところはありますね。さて、そんなフランス人にとって「ボジョレーヌーボー」とはどんなワインなのでしょうか?それは、その年の収穫を祝って飲むお祭りワイン、つまり、「ガバガバ飲むワイン」なのです。 そしてそれは、フランス人には、ある意味異色のワインとも言えます。彼らにとってワインは食事の時に必ずテーブルにあるものなので 「お酒」という感覚は薄いようなのです。他のアルコールにしても、やはり食前酒、食後酒といった流れで飲むことがほとんどなので、「さあ、今日は飲むぞ~!」とか、常から 「ぐでんぐでんになるまで飲む」という人はあまりいません。でも、ヌーボーは別。樽から注いでは次々とグラスを開けていきます。一緒に食べるのもパテをのせたバゲットなど、シンプルでカジュアルなもの。 ボジョレーパーティにはドレスアップして出かける人はいません。そして、ここはいつもと一緒。飲んで、話して 、踊って、夜が更けるまで、パーティは続くのです。

 

 

8月

 

バカンス!バカンス!

Les vacances !

 

夏、7月に入ると、フランスは国中がバカンスモードに切り替わりはじめます。フランス人は皆、一年に5週間の休みを取ることができますが、そのうちの4週間は夏に、残りの一週間はクリスマスに取る人がほとんどです。 まあ、このところのフランス経済不振の中、夏休みを取ることもままならない人々も中にはいるようですが、かといってフランス人たちのバカンスにかける情熱までもが様変わりしたとは思えません。彼らは、この夏休みのために一年間なんとか我慢して働いている、と言っても けして言い過ぎではないのです。そして、そのうちの何割かは7月休み組、残りが8月休み組でそれぞれ、「 Juilletistes 」「 Aoutiens 」と呼ばれています。そんな中でもやはり、8月に休みを取る人のほうが多いようです。レストランや普段は日曜も休まないパン屋さんでさえ、8月には何週間かお店を閉めてバカンスに向かいます。ラジオも生放送はぐんと少なくなり、8月は再放送ばかり・・・そして、7月の末日が近くなると、高速道路の料金所付近では、休みを終えて帰る「 Juilletistes 」と、これからバカンスに向かう「 Aoutiens 」とでごった返します。フランス人のバカンスと言えば、なんといっても海!フランス中が地中海や大西洋岸を目指して大移動を始めるのですから、その混みようと言ったら日本のGWの比ではありません。しかも長い休みのために自転車やバイク、カヌーを乗せ、パンパンになっている上に、キャンプ用のキャラバンを牽引している車までが高速道路にひしめ きあっています。渋滞で何時間もすし詰めになったとしても、「平気だよ、時間はたっぷりあるんだ」とパーキングでビールを一杯ひっかけたりしているおじさんも・・・これから運転するって言うのに・・・普段はちょっとの渋滞でもあっちこっちからクラクションや罵声を浴びせるパリジャンたちがひとたびバカンスとなると、この変わりようですから、かわいいものです。この期間、高速道路はなんとトラックの乗り入れが禁止となります。まさに国中が「夏に仕事するなんてナンセンス!バカンスに行きなさい!」と推奨しているようです。かのシラク大統領でさえ1ヶ月 近い休みがあるんですから!素晴らしいというか、羨ましいというか・・・ で、彼ら、ようやく目的地に着いたら何をするのかと言うと・・・ずばり、フランス人のバカンスは「何もしない」こと!なのです。朝はゆっくり起きて軽い朝食を食べ、海に行って少し泳ぎ、甲羅干し。フランス人は(白人)は、小麦色の肌に憧れている人が多いので、真夏の太陽を恐れることなく、肌をさらし焼いています。お腹が空いたら、お昼をゆっくり、たっぷり食べ、そのあとは sieste (昼寝)です。地中海沿岸は特に日中の日差しが強く暑いので、窓を閉め切って暑い空気を遮断し、午後の時間を過ごす家が多いです。そして日が少し西に傾き少し涼しくなる頃、再び彼らは行動し始めるのです。散歩をしたり、何をするでもなく通りに椅子を出して座り、道行く人を眺めたり・・・アペリティフを飲む人でカフェも賑わいだします。8時ごろになると夕食の時間。レストランではテラスで、家庭でも庭やベランダにテーブルを出して食べるのがフランス人は大好き。そして夕食が終わる10時ごろようやくあたりが暗くなり始めます。でも、夜はまだこれから!といった感じで、町の広場にはどこからともなく人が集まってきます。8月には田舎の小さな町でも夏祭りが行われているところも多く、バル(ダンス パーティ)が始まるのも大抵この時間帯から。その賑わい方は、「ワイワイ」「キャーキャー」人がひしめいているという感じではなく、なんとなく「ザワザワ・・・」といった印象で このざわめきが一体いつ引けるのか分からないまま夜が更けていくような感じがします。そうして、今日またゆっくり一日が終わり、明日また同じ繰り返し。こうしてフランス人たちは 夏の間、本当にゆっくりゆっくり一年分の充電をするのです。(2006年8月)

 

7月

 

7月14日 革命記念日

La fête du 14 Juillet

 

7月14日はフランスの「革命記念日」。「革命」とは、いわずと知れた1789年7月14日、バスティーユ牢獄襲撃を皮切りに始まった(と教科書で習いましたが、正確には違うようです。)「フランス革命」のこと。日本では「パリ祭」などと呼ばれていますが、実は「パリ祭」という言葉はフランスには存在しません。そしてこの日はパリに限らずフランス全土でお祭りが行われます。パリでは、有名な政府の公式行事、フランス軍のパレードで祭りの朝が始まります。シャンゼリゼ大通りを凱旋門からコンコルド広場まで行進するこのパレード、もちろん誰でも見ることができますが、残念ながらコンコルドには招待状がなければ入れません。トリコロール(フランス国旗)とともに、勇壮と闊歩するのは、犬を率いた軍人たちから、騎馬軍、バイクに軍用車、それから戦車・・・。でも、犬や馬、それに戦車では、歩幅が違いすぎるので「一糸乱れぬ」行進とはいかないようです・・・上空にはヘリコプターに戦闘機がこれまた青、白、赤の煙を噴き上げパリの空をトリコロールに彩ります。このパレードにはゲストが呼ばれることがヨーロッパ統合後恒例化しています。互いの悲惨な歴史を乗り越え、現在の友好関係をアピールする意味でドイツ軍とともに行われたパレードは記憶に新しいところです。さて、パレードの後、舞台はエリゼ宮へ。シラク大統領主催の昼食会が催され各界のVIPが集結します。そしてこの会の間、大統領の会見が行われます。各局テレビのインタビュアーたちがいろいろと答えにくい質問を大統領に浴びせ、それはライブでTVに流されます。パリっ子たちはこの様子をTVで観たり、パレードを見るべくシャンゼリゼに繰り出したり、ゆっくり朝寝坊を決め込んでた人たちは、低空飛行する戦闘機に起こされたりして祭りの朝を過ごします。お昼の後はちょっと一休み。同じ時期に行われている「ツール ド フランス」をTVで観ている人も多いようです。そして夕方からは、お楽しみのバル(ダンスパーティ)。フランス中すべての町の広場に、ダンス場が設けられ、生バンドの演奏でダンスが始まります。パリで一番大きなバルは、やはり革命でデモクラシーの象徴となったバスティーユ広場。ミッテラン政権がこの場所に「新オペラ座」を建設したのは、特権階級の象徴のようになってしまっていたオペラを、庶民のために取り戻そうという思いを込めてのことでした。ですがその思いむなしく、今もオペラのチケットは高価で、とても庶民の手に戻ったとはいえない結果となっています。そんな新オペラ座前ではありますが、この日ばかりはどんな立場の人々も、また老若男女を問わず楽しげに踊っています。一方パリの消防署の職員たちが主催するダンスパーティも有名です。なぜ、消防署なのか・・は私にはよく分からないのですけど!なんでも、あの pompier のユニフォームが「かっこいい」と女性には結構人気のようです・・・それが理由ではないでしょうけど・・!まあ、パーティの間も緊急時に対応できるよう勤務には怠りないそうですが・・・(そう願いたい!)一踊りして、あたりが暗くなると、こんどは花火大会。こちらもフランス中のすべての町の夜空に花が咲くのです!そして花火が終わると、再びダンス。いつまで続くのかというと・・・バンドのメンバーたちがすっかり酔っ払って演奏不能になるまで・・・!こうして年に一度の楽しい祭りの夜が更けていくのです。 (2006年7月)

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6月

 

夏至の音楽祭

La fête de la musique

 

夏至の頃が近づくと、フランスは音楽で溢れます。今では、ヨーロッパ中の夏の風物詩となった「音楽祭」ですが、その発祥の地はパリ。そして、そのルーツをたどると、一万年前にも遡ります。古代の人々は夜の長い冬をとても恐れていました。冬至の頃になると「このまま太陽は昇ってこないのではないか」と懸念し、一晩中火を絶やさなかった、といわれています。それが、火祭り(太陽祭り)となり、現在でもクリスマスのイルミネーションとしてその名残を留めています。一方この火祭りは、夏を祝う祭りとしてもっとも昼が長い日にも行われていました。昔は、不用品を処分するために、人々が一斉に町の広場にガラクタを持ち寄り、火をたいたのが始まりとも言われていて、実用性も兼ねたお祭りだったようです。この夏至の火祭りは1980年以前には、フランス中で行われていました。80年代に入り、フランスでは、フランソワ・ミッテランが大統領の座に着き、初の社会党政権が誕生しました。時の文化大臣、ジャック・ラングは、イタリア・トスカーナ地方の貴族 Laurent le Magnifique の信奉者で、同じ頃彼が中心となり成功を収めた、トスカーナの歴史や文化保存の試みに倣い、「何か文化的で新しい活動をパリでもできないだろうか・・・」と模索していました。そんな中、アンケートで、フランス人は10人中3人が、また若者に至っては10人中5人が何らかの楽器を演奏している・・・という結果を得た彼は、「じゃあ、家の中で楽器をやるんじゃなく、外に出て自由に演奏したら・・・!」と、思いつきました。 「 Fête de la musique 」 (音楽祭)は 「 Faites de la musique 」 (音楽をやりなさい)との言葉遊びでもあります。そして夏の夜長を楽しむべく、1982年夏至の6月21日、パリで、いわば実験的に始まったのでした。ジャック・ラングの理想は「すべてのアマチュアミュージシャンが家の外に出て、街で、公園で、通りで・・・演奏し、パリ中を音楽で溢れさせること」でした。もちろん、申し込みや順番制などあるはずもなく、まったく自由に思うままに好きな音楽を演奏することができるのです。フィンランドからの留学生たちがアカペラでお国の歌を歌っていたのを聴いたことがありますが、とても印象に残っています。こんな試みでもなければ滅多に出会うことのできない素敵なコンサートでした。音楽を愛するすべての人が、どこでも自由に演奏し聴くことができる機会を作るなんて、すばらしい思い付きです!ただし、有名な広場では演奏することを禁止し、こちらではプロの音楽家が(タダで!!!!!!)コンサートを催すこととしました。でも、そんなに好評を得るとは思っていなかったのか、最初の年にはアマチュア音楽家の演奏予定時間は30分間。しかし、これは短すぎました・・・「どこでも自由に演奏していい」といわれた音楽好きのフランス人が30分間で満足するはずがないですよね・・・!そして、この楽しい試みは翌年には瞬く間にフランス全土に広がりました。84年には、コンコルド広場でジプシーキングスらトップミュージシャンたちが朝の4:00まで歌い続けるという大コンサートを行って話題をさらい、ブリュッセルやアムステルダムに飛び火すると、 こちらも瞬く間にヨーロッパ中に浸透することとなったのです。ジャック・ラングの理想どおり、フランス全土、はたまたヨーロッパ中が音楽で溢れる夏至の夜となりましたが、その一方で、夏の「火祭り」そのものはすっかり影を潜めてしまいました。ですが、今でもフランスの田舎では、この風習を守り、町の広場で火を囲んでは、夏の夜長を楽しんでいる人々がいるということです。

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4

 

エイプリルフールの冗談

 

「エイプリルフール」といえば、ちょっとした「嘘」をついても許されることはご存知の通り。でも、フランスのエイプリルフールは、ちょっとすごい。テレビやラジオでも、「冗談ニュース」やありもしない事柄をテーマにした番組がまことしやかに放送されるのです。先日私の好きなラジオのグルメ番組(フランス語のラジオなんて聞いてもほとんど分からないのだけど、やたらに美味しそうな名前がでてくるので、つい聞き入ってしまうのです!)で「vin bleu」というワインについて話題にしていました。「青いワイン」??解説者によれば、新種のワインらしい・・・一体どんな味がするのだろうとあれこれ想像してみたりしていました。そして、次週の同じ番組でのこと、「先週のテーマ、青いワインのことだけど、あれは冗談でした!青いワインなんて、あるわけないでしょ?先週はエイプリルフールだったもんね! まじめに聞いてくれた視聴者の皆さん、本当にごめんなさい!!」と、出演者一同大爆笑!しまった、やられたあ!それしにても、「嘘」のワインについて、まじめに一時間の番組を作って、それを放送してしまうフランス人の「遊び」にかける情熱には恐れ入ってしまいます。フランス国内でも一、二を争う有名グルメ批評家の話ですから、私だけじゃなくだまされたフランス人もたくさんいたことでしょう・・・それにしても、彼ら、この番組の間、(←生放送!)笑いをこらえるの大変だったでしょうね・・・

 

とあるカフェのウインドーに「ビールパーティ」の案内。「エイプリルフールだけど、ジョークじゃないよ!」って書いてあります。じゃないと誰も来ないかも・・・

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3月

 

 花と庭仕事の季節

 

3月、日差しが柔らかくなり始めると、フランスでも果物の花が盛りとなります。この季節特に目に付くのは、桜に似た、でも、真っ白な花をつけるアーモンドの木。日本のソメイヨシノみたいに一斉にではないけれど、あちらこちらにこの木が盛んに花をつけ、すがすがしい美しさを見せてくれます。それから、プラム、リンゴ、杏・・・日本の早春にも見かける花たちを目にすると、なんとなく懐かしい気分になってしまいます。暗く、寂しかった庭にこれらの花たちが咲き始める頃、フランスでも庭仕事の季節となります。「ガーデニング」なんて言葉が日本で一般的になったのはつい最近の事のように思いますが、フランス人も庭造りが大好きです。DIYにはたくさんのガーデニング用品が並んでいて、お父さんたちが道具を吟味している姿がよく見られます。そして、日曜ともなると、あちこちの庭からチェーンソーを使う音が・・・庭仕事の季節の始まりです。南仏カマルグに広い庭付きの家をもつ義父は、ちょっとだけ憂鬱そう。これから秋が終わるまで毎日たくさんの庭仕事があるからです。もちろんそれが楽しみでもあるんですけどね。

 

 

杏(abricot)とアーモンド(amandier)の花

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サマータイムと時差ぼけ

 

3月末のある日曜のこと。朝10:00頃市場に出かけました。いつものように豊富な食材にあれこれ迷い、そろそろ一時間がたった頃、教会の鐘がなり始めました。「あれ、もうお昼?」と、手許の時計を見るとまだ11:00。「ミサでもあるのかしら?」と教会に目をやるとあちらの時計は12:00。あれ??そう、今日からサマータイムの始まりだったのです。フランスにいる間に初めてこのタイミングに出会った私は、ちょっと得した気分。だって今日から急に夜の8:00過ぎまで明るくなるのですから!いつもなら、そろそろ人通りも少なくなる時間帯でも、なんだか今日はにぎやか。今年最初のサマータイムを歓迎するかのように、街をそぞろ歩く人々も心なしか楽しげ。暖かくなり始めたテラスに陣取ってカフェや アペリティフを飲む人も昨日までよりぐんと増えた感じがします。日の長い夏の時間を有効利用しようとするこの「サマータイム」という制度に感じるところはそれぞれあるとは思いますが、私はうらやましいなとつくづく思います。日本のように残業が多い社会ではサマータイムによる省エネ効果はあまり期待できそうもありませんが、もともと「余暇は存分に楽しむもの!」という考え方のフランスにおいては、アフターファイブをもっと長く楽しめるわけですから、うらやましい限り!なのに、フランス人たち「サマータイムのせいで時差ぼけだよ!」

なんて文句を言ったりする・・・まったく、かわいくないなあ!

 

多少寒くてもテラスに座るのが好きな人が多い。道行く人をただ眺めるのも楽しい早春のパリです。

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2月

 

 マルディ グラ (Mardi Gras

 

「マルディ グラ」とは、直訳すると「太った火曜日」という意味で、謝肉祭の最後の日に当たります。その翌日「灰の水曜日」(le mercredi des cendres)から、カトリックの国では復活祭(Paques)の前40日間を「四旬節」(carême)と呼び、肉食を断つ習慣があります。「謝肉祭」は「カーニバル」(Carnaval)とも呼ばれ、春の訪れを祝う祭りとして、ヨーロッパのあちこちでお祭りが開かれますね。また「Carnaval」はラテン語の「carne vale」(肉よさらば)が語源だとされ、「四旬節」の前に「たくさん食べておこう」という意味でもあります。ただでさえたくさん食べるフランス人が気合を入れて食べるとどうなるか恐ろしいものもありますが・・・その上今となってはフランスでも宗教色はあまりなく、マルディ グラの後、一体どのくらいの人が肉を断っているかはあやしいところです・・・

 

フランスでは、この日にクレープを食べるのが慣わしで、それもやはり四旬節の間に卵を残さないために始まったといわれています。

クレープといえば日本では、生クリームやチョコレートで飾り付けられた甘いお菓子として知られていますが、フランスでは食事からデザートまでをクレープで通してしまうことも少なくありません。クレープ はブルターニュ地方の名物で(Galettes とも呼ばれる)、食事用にはそば粉の入った生地が用いられます。そしてそのバリエーションは・・・市場や公園の屋台で売られているシンプルにチーズをはさんだものや、砂糖を振り掛けただけのものから、レストランで食べられる香ばしいベーコンに卵をのせてチーズがとろけるまで焼いたもの、スモークサーモンにクリームソースがかかったゴージャス版など・・・チーズやハムの種類だけでもたくさんありますからそれこそ組み合わせは無限にあります!私のお勧め は「クレープシュゼット」。バターを溶かし砂糖を入れ、オレンジを加えてソースを作ります。そこに焼きあがったクレープを入れグランマニエというオレンジのお酒でフランべします。バターとオレンジの香りが部屋いっぱいに広がり、食べる前から幸せ気分になれます。レストランでは目の前でフランべしてくれますからフランス旅行の際は是非お試しください! そしてフィリップのお勧めはレモン風味のクレープ。砂糖をふりかけ(←結構たっぷり)レモンをぎゅっと絞っただけの簡単レシピですが、安くて美味しいのでフランス人は大好きです 。

 

また、「Carnaval」といえば、仮装パーティ

 

日々の暮らしにはいろいろと我慢が必要なこともありますね。先生と生徒、上司と部下、そんな関係も忘れましょう。「マスクを被ってしまえば分からない!」と、この日ばかりは無礼講!フランス人が仮装好きなのはこんな意味合いもあるのです!フィリップはどんないでたちで登場するでしょうか??パーティをこうご期待!

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1

 

 ガレット デ ロワ (Galette des Rois

 

「王様のお菓子」と呼ばれるお正月(正しくは公現祭 Epiphanie)のお菓子で、年が明けるとケーキ屋さんのショーウインドーに並びます。

写真をクリックすると大きくなりますサクっとしたパイ生地にアーモンドクリームがたっぷり入った香り高いお菓子で、王様に見立てて紙製の金の王冠をかぶせて売られています。

 

実はこのお菓子、「当たりつき」なのです。フェーブ(「fève」「豆」のこと。昔は豆を入れてこのお菓子を焼いていました。)と呼ばれる陶製の「当たり」が一個入っていて、見事、そのフェーブ入りのピースを食べた人がその日の王様(女王様)になれるというわけ、なのです。

では、どうやってそれを決めるかというと・・・

ガレットを切り分けるとき、誰か一人が(大抵子ども)テーブルの下にもぐります。どの部分にフェーブが入っているか見えないようにするためです。切り分ける人が「これは、誰の?」と聞きます。「お父さんの!」とか、「姉さんの!」とテーブルの下の人が答え、それぞれの皿に盛られるのです。

子どもたちは誰が王様になるか、ワクワク!でも、食べるときは、歯に気をつけて!

 写真をクリックすると大きくなります

フェーブのいろいろ

これにも、その年の流行があるようです。

一度、日本でこのお菓子を買ったフランス人の友人が「フェーブが入ってなかった!」と怒っていました・・・

 

見事、フェーブをゲット!

写真をクリックすると大きくなります 写真をクリックすると大きくなります

           お正月のお菓子ですから、シャンパーニュとともに。

 

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